期待を裏切らない、細部までデザインされたデスク
デザインもよく、品質も十分で、使い勝手も最高です。細かな改善ポイントはありますが、それを補うこだわりを感じる製品です。
レビュースコアの考え方
はじめに
記念すべき第1号レビューはARTIFOX DESK 02です。公式ページはこちらです。一目惚れで購入しました。
概要
私が購入したものはWalnutですので、公式サイトの画像からまずはそのままその概要を紹介したいと思います。

かっこよくもあり、かわいさもある素敵な外観です。四角くきれいな無垢材で出来たテーブルトップに、丸い足、接地部分のちょこんと出たクッション材がなんともいえません。

アクセサリを追加して台座もつけられますが、これがまたかわいい。公式の画像のようにカメラをおいてもいいですが、お気に入りの観葉植物などのアイテムを置いてもいいでしょう。ふとした時に楽しく眺められます。
サイズ感については後ほど紹介しますが、この画像は横から撮影しているため、実際より少し小さく見えています。もう少し大きめで想像してもらったほうが良いと思います。

足にはフックが付いていて、ヘッドホンやカバンを引っ掛けておけます。この机は引き出しがありませんが、ここにカバンを引っ掛けておくことで引き出し代わりにも使えます。

机の奥にはスリットがついていて、ケーブルを通したり、スマートフォン、タブレットを充電しながら立てかけておくことができます。
他にもたくさん写真がInstagramにアップされていますので、こちらからぜひ御覧ください。
他にも色々と紹介したいところではありますが、概要としてはまずはこのあたりで終わりにしたいと思います。
ARTIFOXについて
正直なところこの会社についてはよく知らないのですが、会社自体はアメリカのSt. Louisにあるようです。DESK 02の前身、DESK 01という製品も含めて、Webにユーザレビューが見つけられず、本当に実在する会社 / 製品なのか確信が持てませんでした。注文するときは、「これが実は詐欺で製品が実際に届かなくても仕方ない!」という半ばヤケクソな気持ちで注文しました。とはいえ、後ほど説明しますが、PayPal経由だと万が一の場合にも対応できるので安心です。
最近はincaseとタイアップしてキャンペーンしたこともあり、そこまで変な会社ではないのかな?と思っています。
実物の外観
ここからは、実際に届いた製品の画像で、外観と品質について紹介したいと思います。
サイズ感

自宅の部屋に設置して撮影しました。写真に写っているものはそれぞれ下記になります。
- 21.5インチディスプレイ
- MacBook 12インチ
- iPhone 7
- アーロンチェア
置き方にもよりますが、この机では24インチやそれ以上のディスプレイは少し大きすぎるかもしれません。

一方、この組み合わせであれば、サイズ感は絶妙です。横に書類を置いて作業するのも難なくできますし、大きすぎて部屋を圧迫することもありません。この部屋は5畳の部屋ですが、大きすぎず小さすぎず収まっています。
テーブルトップ

写真ではわかりづらいですが、実物はもう少し艶があります。無垢材は表面が滑らかで触り心地よく、木のぬくもりを感じます。木材好きな方であればきっと気に入ると思います。
足


冒頭でも少し紹介しましたが、足にはクッション材がついています。表が金属、裏がゴムで出来ていて、机を移動しても床を傷つける心配がありません。少し離れたところから机を見た時に覗く金属の部分が、なんとも言えずかわいらしく出来ています。
テーブル裏

裏面の構造です。裏面も表面と同様に仕上げられてあります。プレート中央にARTIFOXロゴがさりげなく鎮座しています。
TRAY / KNOT / STAND / STRAP
今回は同時に4種類のアクセサリも購入しました。アクセサリ類は、次ページ以降で実際に使っている様子とともにご紹介します。
品質
日本人の一般的な感覚からみても、品質は良いと感じました。公式サイトからも品質にこだわっている様子が伺えますが、実物からもその品質を感じられます。
まず木材についてですが、傷は無く、滑らかで、肌触りは抜群です。とても丁寧に加工されたんだろうということが伝わってきました。塗装、発色についても申し分ありません。公式サイトの画像からイメージしたままの製品です。
構造は至ってシンプルですが、足部分の組み立てもしっかりしており、緩み、がたつきが一切ないので安心できます。
正直期待していなかったので・・・、公式サイトから想像した品質の製品が、そのまま実物として届いたことについては、心底驚かされています。
実際の使用感
ケーブルの取り回し

この机の一番の特徴であるスリットから紹介したいと思います。
スリットは期待通りの仕事をしてくれます。KNOTと組み合わせることできちんとホールドされるので、いつも使うケーブルがシンプルに、必要な場所にあり続けてくれます。スリット直下にケーブルを管理できるプレートがあるので、取り回しにも苦労しません。

こちらがKNOTです。テーブルのスリットからケーブルが落ちてしまわないよう固定しておくためのもので、フェルトの様な素材で出来ています。机を買うと1個ついてきますが、消耗品のように見えたので追加購入しておきました。見た目通り柔らかい素材で出来ています。そしてこの柔らかさが絶妙で、ケーブルをうまくホールドしてくれます。

こちらがプレートで、実際にケーブルを取り回している様子です。実運用ではケーブルの本数がある程度増えますので、公式サイトの様なシンプルな取り回しにはなりませんが、それでも十分にやりやすいと思います。ここに電源タップ、ディスプレイの電源、USB-Cの3本を取り付けています。
プレートにケーブルを固定するときも、STRAPを使えば手軽に行なえます。STRAPは両面が全面マジックテープでどこでも固定できるようになっており、どんな太さのケーブルでも無理なくホールド出来ます。

1点残念な点は、電源ケーブルがスリットを通らないことです。机上に配置する製品にもよりますが、私が持つLG UltraFine 4K Displayはケーブルの両端が太いので、電源ケーブルだけ机の後ろや横を通す必要があり、せっかくのケーブリングの調和が乱れます・・・。ディスプレイに関してだけ言えば、アーム等使えば解決しそうではありますが、あまりメカメカしいアームはこの机には合いそうもなく、選定が難しそうです。
フック

フックには外出のために必要なものをかけておくと便利です。私の場合、リュックをかけておけば大抵のものは中に入っていますので、そのまま背負って出かけるか、中から財布やマフラーを取り出して出かける、といった使い方をしています。冒頭で引き出し代わりに使える、と紹介したのはこういった使い方を指していました。
リュックほど大きいものであれば、自宅利用なら床置きでもよいかと思いますが、ヘッドホン、イヤフォン、マフラーなどをかけておくと便利だと思います。
フックにも残念な点が1点あります。それは、引っ掛けたリュックが内側(座っている人側)に傾いてしまうことです。机の足が外側に傾いているので、大きいカバンであればあるほど、内側に傾く量が大きくなってしまいます。小さいカバンであれば大きくは傾きません。
好意的に解釈すれば、リュックからものが取り出しやすいとも考えられますが、やはり斜めにぶら下がっているのは気になります。
STAND
★そのうち写真追加★
正直なところ、このSTANDがあってもなくても机としての機能は果たしますが、DESK 02を購入するのであれば是非ともつけたいアクセサリです。STANDは小物を飾っておく絶好の場所を与えてくれました。
STANDの台座は金属になっているので、例えば磁石フックをくっつけて、キーをぶら下げて置くことも出来ます。机の上に置いてしまうと雑然としてしまう小物を、さっとかけておけます。台座の下は影になってますので視界にも入りづらくデスクを綺麗に保つことが出来ます。
まだここで紹介できるような小物を飾れていないので、そのうち写真掲載しようと思います。
TRAY

ペンや鍵など小物を置いておくために使うアクセサリです。テーブルのスリットにピッタリはまるような構造になっており、かつ全体が金属でできていて見た目以上に重いので、安心してどんなものでも置くことが出来ます。これ一つあるだけで机の上が散らからず、すっきり保つことが出来ます。ぜひ付けておきたいアクセサリです。
購入の流れ
日本からの注文
日本から注文する場合、執筆時点では、Webサイトからの注文では配送先の国にUSしか指定出来ないため、サポートに問い合わせるところから始めます。私の場合はTwitterで「日本に発送出来ないか?」と質問したところ、サポートのメールアドレスを案内されました。
そこからはメールのやり取りになりますが、こちらが購入したいものを細かく(色やアクセサリの有り無し)伝えると、送料を含めたトータルの請求書がPayPal経由で送られてきます。参考までに、私が受け取った明細を載せておきます。

PayPalでの支払いについて
PayPalでの支払いについては2つ伝えておきたいことがあります。
1つ目は、パーソナルアカウント(殆どの人はこのアカウントだとおもいます)は、一回の取引金額の上限が10万円に設定されています。「本人確認手続き」という手続きをPayPal上で行えば、その上限を超えることが出来ますが、もっと簡単な方法があり、請求書発行側(ARTIFOX)に、1つの請求書に対して分割支払いを許可するよう設定してもらうことで対応可能です。
2つ目は、PayPalの買い手保護制度です。万が一商品が届かなかったり、交渉が立ち行かなくなった時に、PayPalから支払金額を戻してもらえます。この制度利用には支払日からの日数制限がありますので支払い前にご確認ください。執筆時点では180日ですので、大抵問題にはならないと思います。この制度があるからこそ、私は購入に踏み切れました。
日本への発送・関税について
FedExで発送され、日本国内もFedExで配送されました。配送日の指定をするため日本の営業所に電話をかけましたが、日本語で応対してもらえるので、全く問題ありませんでした。
関税については、私の場合はかかりませんでした。FedExに確認したところ発送元で支払い済みとの回答でしたが、後ほど調べてみると机には関税はかからないようです。
購入から発送・到着までの日数
予約開始直後の予約だったということもあり、支払いから到着まで非常に長かったです。
- 2016/09/28: ARTIFOXサポートへの最初のメール
- 2016/10/03: PayPal上で支払い完了(Pre-Orders begin shipping in 4-6 weeks.の記載あり)
- 2016/11/26: 発送連絡(支払いから7週間後)
- 2016/12/01: 受け取り(11/30着から電話で変更)
今からの注文であればここまで時間はかからないと思います。現時点では2-3 weeksと記載されていますので、1ヶ月以内に届くのではないでしょうか。
比較した他製品
一番の有力候補だった製品がこちらです。

MASTERWALのWIN DESKです。こちらのメーカーも無垢材とその加工にこだわっており、その品質とこだわりに惹かれました。ショールームが近くにある方はぜひ訪れてみると良いと思います。
DESK 02を選んだ1つ目の理由は、他の家具とのバランスです。WIN DESKはDESK 02と対象的に全体が角ばっていて、足が金属になっており、他の家具とのバランスが取れませんでした。
2つ目の理由は、WIN DESKについている引き出しが小さく、DESK 02に対して大きなアドバンテージにならなかったことです。元々DESK 02に心が傾いていましたので、これが決定打となりました。
ということで、レビューは下記の通り締めくくりたいと思います。
期待を裏切らない、細部までデザインされたデスク
デザインもよく、品質も十分で、使い勝手も最高です。細かな改善ポイントはありますが、それを補うこだわりを感じる製品です。
レビュースコアの考え方